Profile ~プロフィール

◆ 葛西 賀子 Yoriko Kasai /フルーティスト/フルート奏法カウンセラー

 

横浜市出身。幼少よりピアノにて音楽初期教育を開始。14歳よりフルートを始める。武蔵野音楽大学を卒業後、2002年にドイツへ渡る。

 

ドイツでは、バッハ一家ゆかりの地・ヴァイマールに拠点をおきながら、カッセル音楽院大学院に在籍し、そのドイツ音楽の伝統を中心に研鑽を積む。

 

2005年カッセル市Peredur財団奨学金を受賞、2006年カッセル音楽院大学院卒業リサイタルにおいて、審査員全員一致の最高賞を獲得。

 

在学中、ドイツ チューリンゲン州のラニス城でのリサイタルデビューを皮切りに、ソロや室内楽、オーケストラなど幅広くコンサート活動を行う。2006年、2012年のフランクフルト近郊でのピアノとのデュオリサイタルでは、地元の新聞に取り上げられ、好評を得る。

 

 

これまでにフルートを、青木 明、甲斐 道雄、小泉 剛、カールハインツ・パッシン(ライプツィヒ・ゲヴァントハウスオーケストラ 元首席奏者)、ミヒャエレ・エルラー、イェンス・ヨーゼフの各氏に、また室内楽をクラウス・シルデ(ピアノ)、クラウス=ディーター・アンマーバッハ(カッセル市管弦楽団首席ファゴット奏者)の各氏に師事。また、ハンガリーのフルーティスト、ヤノシュ・バーリント氏に根本からのフルート奏法を集中的に学んだのを機に、そのさらなるフルートの基礎奏法についての研究に、深いところまで取り組む。

 

2007年に帰国。横浜・フィリアホールでのリサイタルを皮切りに本格的な活動を始め、日本・ドイツ・チェコなど、国際的に ソロや室内楽、室内オーケストラ等のコンサート活動を精力的に行う。近年では、愛用楽器ナガハラフルートのイベント奏者として銀座山野楽器本店にて度々出演、また国際的な音楽祭「草津夏期国際音楽祭アカデミー」オーケストラの首席フルート奏者なども務める。クライネス・コンツェルトハウスオーケストラメンバー。

 

演奏活動の傍ら、東京・世田谷区にフルートレッスンスタジオを開設し、ドイツ時代より根底から研究を進めなおした細部に渡るフルートの基礎奏法や、和声分析に基づいた音楽の自然な流れ(音楽づくり)など、精力的なフルート指導は定評があり、教室は常時50人近い。

フルート指導を重ねるうち、演奏における身体の影響の強さに強い実感を抱き、近年は太極拳、解剖運動学等を通じて体幹、呼吸の研究を深め、身体に問題を抱えるフルート演奏者のカウンセリングを行い、成果を重ねている。

楊名時太極拳 奥伝資格保有。

 

2016年には国内フルート誌『THE FLUTE』の「国内で活躍するフルート奏者名鑑」に掲載される。